救急診療

救急診療体制

西島病院は、沼津駅と三島駅の丁度中間に位置する病院で、東名高速道路沼津インターから車で約5分の所です。 年間2000名を超える救急搬送患者を受け入れており、24時間365日いつでも救急対応が可能な救急指定病院です。

特に脳神経外科救急においては時間が勝負の病気や怪我も多く存在することから、 当院では救急対応を行う脳神経外科医が夜間も含めて常在しており、1秒でも早い治療を可能にする体制を整えています。

脳神経外科専門外の疾患に対しては、初期診療を行ったうえで、専門的加療の必要性があれば他院への搬送を行っております。
また、ドクターヘリに関しても、近隣の公共施設等のご協力のもとに受け入れを行っております。

早期発見・早期治療

脳疾患は早期の治療がその後の予後を左右します。 転倒により体を強打した場合や、意識障害、麻痺、言語障害、激しい頭痛などの症状がありましたら、119番に連絡し、救急車を活用して早期に病院に受診されることが大切です。

また、持病や常用している内服薬などの情報は非常に重要になりますので、可能な限りお伝え頂くようにお願いいたします。

救急診療部の取り組み

救急隊からの連携を迅速かつ的確に行うため、救急救命士の病院実習を積極的に受け入れております。

また、診断に遅れが生じないよう、MRIやCTなどの画像診断部、超音波検査を含めた臨床検査部は全て救急外来に隣接して設置されており、 これらの緊急検査は昼夜を問わず、また祝祭日においてもいつでも稼働しております。

緊急手術が必要な場合も、手術室前への直通エレベーターにより遅滞なく移動が可能で、専門医による治療をいち早く受けられるよう体制を整えております。

救急救命士の病院実習

平成20年12月26日より、わが国では厚生労働省の指示のもと、救急救命士が、救急病院において医師の管理下で、実習を行うこととなりました。

救急救命士は病院搬送前の救急現場や救急車内において救命処置を行うことができます。 静脈路確保や気管内挿管など、救命のために必要な処置については、心肺停止状態の傷病者に対してのみ、 その処置が許可されてきましたが、病院内実習においては、その場所と対象を緩和することが必要とされ、 平成20年12月26日に総務省消防庁および厚生労働省よりこの旨の通知が発表されました。

当院においても、平成23年6月1日より、この主旨に則り、救急救命士の病院内実習を開始することに致しました。

病院内実習は、救急救命士の能力向上のための実習ではなく、我々が日常行っております医療行為の一環として医師の管理下で行なわれるものであり、 従来医師の指示のもと、当院に勤めている医療従事者(医師・看護師・臨床検査技師・放射線技師・医療事務等)のみで行われた医療行為の中に救急救命士が入ったものとご理解いただきたいと思います。
救急救命士の出来る医療行為については従来通りで、医師・看護師の代替となるものではありません。
救急救命士の病院内実習についてご理解とご協力をお願い申し上げます。

病院実習の細目

  • 患者の搬送・介助
  • 清潔操作・区分
  • 血圧測定
  • 聴診器を用いた診察
  • 輸液ルート作成
  • 補助・調節呼吸
  • 心肺蘇生
  • エアウエイの挿入
  • 喉頭鏡の使用
  • 口腔内吸引
  • チューブを介した気管吸引
  • アドレナリン投与
  • 器具を用いた気道確保
  • AEDの使用
  • 体位管理
  • 静脈路確保
  • 酸素投与
  • 保温
※心肺停止患者のみ